出産を控えたママにとって、産後の過ごし方は大きな悩みのひとつですよね。
「実家に里帰りして、両親に手伝ってもらおうかな…」
「でも、夫と離れるのは寂しいし、自宅でゆっくり過ごしたい気持ちもある…」
里帰り出産には、メリットもあればデメリットもあります。
今回は、里帰り出産をするかしないか、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説し、あなたの状況に合った最適な選択をサポートします。
里帰り出産のメリット
まずは、里帰り出産のメリットから見ていきます。
1. 安心できる環境と家族からのサポート
里帰り出産の最大のメリットは、慣れ親しんだ環境で、育児経験豊富な両親や親族からサポートを受けられることです。
特に初めての出産の場合、赤ちゃんのお世話はわからないことだらけ。
そんな時に、そばでアドバイスやサポートをしてくれる家族の存在は心強く、安心して赤ちゃんを預けて眠ることもできます。
実家はママにとって安全基地のような場所。
懐かしい場所で家族と楽しく会話をするだけでも、産後の心にはとても貴重です。
2. ママの身体の負担軽減
産後は、身体が回復するまで十分な休息が必要です。
里帰り出産では、家事や育児を家族にサポートしてもらえるため、ママは身体を休めることに専念できます。
ゆっくりと睡眠をとり、上げ膳据え膳で栄養バランスの取れた食事を摂ることで、心身ともに回復を早めることができます。
3. 育児の不安や疑問をすぐに解消
赤ちゃんのお世話でわからないことや不安なことがあった時、すぐに家族に相談できる環境は安心です。
経験豊富な家族からのアドバイスは、育児の不安や疑問を解消するだけでなく、ママの自信にもつながります。
4. 地元の友人との交流
産後、身体が回復してきた頃に地元の友人と再会するのも良い気分転換になります。
友人にもお子さんがいらっしゃるかもしれません。
子ども同士を遊ばせながら、母となってからの友人付き合いを楽しむこともできます。
年齢の違う子どもを持つママから、生きた育児の知恵を聞けることもあるでしょう。
里帰り出産のデメリット
里帰り出産には、メリットだけでなく、デメリットも存在します。
1. 夫婦の時間が減り、育児参加の機会が減る
里帰り出産をする場合、夫と離れて生活することになります。
出産直後の大切な時期に、夫婦で一緒に過ごす時間が減ってしまうのは寂しいものです。
また、夫は育児に参加する機会が減り、父親としての自覚が芽生えにくくなる可能性もあります。
実家から自宅へ帰宅した際に、夫婦間で育児スキルに差が出てしまい、そのギャップを埋めるための時間が必要になることもあります。
2. 家族との生活習慣の違いによるストレス
実家での生活は、自分の家とは生活習慣や価値観が異なる場合があります。
生活リズムや家事のやり方、育児に対する考え方の違いなどから、家族と意見が合わず、ストレスを感じてしまうことも。
特に睡眠不足や体調不良の時には、ゆっくりと休みたいと思っても、家族に気遣ってしまい、十分な休息がとれないケースも少なくありません。
また、親世代は育児経験があっても、最新の育児知識や、産後のママのケアに関する知識を持っているとは限りません。
3. 上の子への影響
上の子がいる場合、環境の変化やママと離れることによるストレスを感じてしまうことがあります。
保育園等に預けている場合は、パパと上の子、ママは里帰り出産というケースもあります。
この場合は、上の子の様子とパパ・ママの話し合い、両家の祖父母が孫を受け入れるキャパシティによって、様々な選択肢があります。
いずれにしても、これからお兄ちゃん・お姉ちゃんになる上の子にとって、一番納得できる方法を選ぶことが大切です。
4. 経済的な負担
実家までの交通費や滞在費、生活費など、経済的な負担がかかる場合があります。
また、出産する病院によっては、里帰り出産の場合、費用が高くなることもあります。
里帰り出産をする場合は、住民票を置いている自治体と出産をする自治体の制度を比較検討し、病院でも相談するようにしましょう。
里帰り出産をしないメリット
近年では、里帰り出産をしないママも増えています。
里帰り出産をしないメリットには、以下のようなものがあります。
1. 夫婦で協力して育児ができる
出産直後から夫婦で一緒に過ごすことで、協力して育児に取り組むことができます。
夫も育児に参加することで、父親としての自覚が芽生え、夫婦の絆も深まります。
2. 自分のペースで生活できる
自宅で過ごすため、自分のペースで生活することができます。
生活リズムや家事のやり方など、自分のスタイルに合わせて生活できるのは大きなメリットです。
3. プライバシーを確保できる
自分の家で過ごすため、プライバシーが確保され、リラックスして過ごすことができます。
特に産後は心身ともにデリケートな時期なので、自分の空間でゆっくりと休めることは大切です。
4. 上の子の環境変化が少ない
上の子がいる場合、自宅で過ごすことで環境の変化を最小限に抑えることができます。
上の子の精神的な安定を保つために第二子は里帰りを選択しないお母さんも増えます。
里帰り出産をしないデメリット
里帰り出産をしない場合、以下のようなデメリットも考えられます。
1. 育児と家事の負担が大きい
実家の手伝いがあったとしてもキッチンなどの使い勝手が変わるため、両親・義両親へ指示する必要が少なからずあり育児と家事の負担が大きくなります。
特に、初めての出産の場合、赤ちゃんのお世話に戸惑い、家事との両立に苦労するかもしれません。
2. 孤独を感じやすい
手伝いがまったくない場合は孤独を感じやすくなります。
育児の不安や悩みを相談できる相手がいないと、精神的に不安定になってしまうこともあります。そのような時は産後ドゥーラをはじめ開業助産師さんの産後ケアを利用することも手です。
3. 身体の負担が大きい
家事や育児を1人で行う割合が増えるため、身体への負担が大きくなります。
最初は頑張れるかもしれませんが十分な休息がとれず、特に生後3ヵ月、6ヵ月...と3の倍数の頃に体調を崩してしまう方を多く見受けます。
4. 上の子のケアが難しい
上の子の寂しさや不安に寄り添う時間を作るのが難しいこともあります。
上の子に寄り添うばかりに、下の子のケアが疎かになったりと配分が難しく、慣れるまでに自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
里帰り出産、どう決める?
里帰り出産をするかしないかは、ママや家族の状況によって異なります。
それぞれの以下のポイントを参考に、自分にとって最適な選択をしましょう。
夫婦の考え
実家との関係性
実家の環境
経済状況
上の子の有無
ママの性格
サポート体制
里帰り出産しない場合のサポート体制
里帰り出産をしない場合でも、様々なサポート体制を活用することで、安心して育児をすることができます。
産後ドゥーラの活用
産後ドゥーラは、産後のママと家族をサポートする専門家です。
家事や育児のサポートはもちろん、ママの身体のケアや心のケアまで、幅広くサポートすることができます。
里帰り出産をしないママにとって、産後ドゥーラはまさに「頼れるもう一人の家族」のような存在です。
産後ドゥーラに頼めること
赤ちゃんのお世話:沐浴、授乳のサポート、おむつ替え、寝かしつけなど
ママの身体のケア:乳房ケア、産後の体調管理、休息のサポートなど
家事のサポート:食事の準備、洗濯、掃除、買い物など
上の子のお世話:遊び相手、保育園の送迎など
ママの心のケア:育児の不安や悩み相談、リフレッシュのサポートなど
里帰り出産をしなくても出産できる
一昔前は里帰りをして出産し、実家の助けを得て産褥期を乗り越えることが一般的でした。しかし、近年は里帰りをしないで出産をするお母さんも増えてきています。
その理由は、
夫婦で一緒に育児をしたいから
実家が遠方のため
両親が高齢化している
両親と仲が良くない
上の子のため
出産前後に長距離移動することにためらう
両親に手伝いにきてもらうため
など様々な理由があります。
もちろん、夫婦2人だけ乗り越えるという方もいらっしゃいます。
必要な時は必要な人を
産後は必ず他者のサポートがなければ乗り越えられないわけではありません。
しかしながら、大人が3人、4人いても赤ちゃんのお世話+家事は大変な時もあります。
そのような時は私のような産後ドゥーラに手を借りたり、宅配のお弁当を注文してみたり...
自分がなにか手を施さなくても良い、サービスを利用してみるのがおすすめです。
産後は人生で一番人に頼って良い時期だと思います。頼らないから強いのではなく、うまく頼れる人ほど強いと思います。
いつも自分のことを後回しで頑張って育児するお母さん。
心の底から応援したくなります。
でも、残念ながら私たちは突然お家に伺ってサポートすることはできません(不法侵入!!笑)
ですので、依頼することも大変かもしれませんがまずはお気軽にお声がけいただければ嬉しいです。
まとめ
産後の過ごし方は、お母さん家族にとって大切な選択です。
里帰り出産をするかしないか、それぞれのメリット・デメリットを理解し、家族でよく話し合って決めましょう。
そして、どちらの場合でも、周囲のサポート体制をうまく活用して安心して育児を楽しみましょう!
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